悪役
渡逢 遥
戸惑いや躊躇いが
後ろから追いかけてきて
夜を越した数だけ僕は
からっぽに近づいていく
いつかの夢を背にして
進んでいるふりをしていた
いつかの約束がちらついて
残酷になりきれずにいた
明日を遠ざけようとした分だけ
いつかの過ちが近づいてくる
死人のような日々を積み重ねて
嘆くことも憎むことも
抗うことさえもしなくなって
ようやく孤独の真価に気づく
ただ雲の高さを想いながら
不器用を自覚しながらまた描き始めた
僕は残りの人生において
悪役以外になりたいものがない
悪役
渡逢 遥
戸惑いや躊躇いが
後ろから追いかけてきて
夜を越した数だけ僕は
からっぽに近づいていく
いつかの夢を背にして
進んでいるふりをしていた
いつかの約束がちらついて
残酷になりきれずにいた
明日を遠ざけようとした分だけ
いつかの過ちが近づいてくる
死人のような日々を積み重ねて
嘆くことも憎むことも
抗うことさえもしなくなって
ようやく孤独の真価に気づく
ただ雲の高さを想いながら
不器用を自覚しながらまた描き始めた
僕は残りの人生において
悪役以外になりたいものがない
悪役