夜明け
失くしたものを数えていたら、いつの間にか夜が明けていた。僕は死んだ目で外に出た。空を見上げた。つまらないくらいに綺麗だった。一番最後は心をカウントすると決めていたけど、きっとカウントできずに死ぬんだろう。不幸になるにも、幸福になるにも、愛するにも、愛されていると自覚するにも、このつまらないくらいに人間的な、脆弱な心が僕には必要だった。哀しいことに、喜ばしいことに、僕の痛みは、どうやら誰にも奪えない。
夜明け
失くしたものを数えていたら、いつの間にか夜が明けていた。僕は死んだ目で外に出た。空を見上げた。つまらないくらいに綺麗だった。一番最後は心をカウントすると決めていたけど、きっとカウントできずに死ぬんだろう。不幸になるにも、幸福になるにも、愛するにも、愛されていると自覚するにも、このつまらないくらいに人間的な、脆弱な心が僕には必要だった。哀しいことに、喜ばしいことに、僕の痛みは、どうやら誰にも奪えない。
夜明け