アルシェラ×セオドリカ 支援会話
「」→セオドリカ
『』→アルシェラ
支援C
「……それで、今回は戦力も増したことにより支出もやや多く……姫? 聞いていますか?」
『……あ、ごめんなさい』
「しっかりしてください。貴女はこの軍に必要な人間なのですから。……もう一度話しましょうか……、……いえ、今日はもう休んでください」
『あ、ありがとうございます。……軍を率いたことは初めてで、何だか毎日疲れてしまって……セオドリカが支えてくれるから、なんとかなっているところですよ』
「……それはどうも」
『ムーヌ公国も、あなたがいれば安泰ですね。次期公主様』
「……そうでしょうか」
『……? セオドリカ?』
「いえ、何も。さ、今日はもうおしまいです。お疲れさまでした」
『あっ。え、ええ』
支援B
「……さて、今日の報告はこんなところでしょうか」
『ありがとうございます。あの……セオドリカ?』
「何です?」
『この間から、あなた……どこか変ですよ、いえ……事務的なのはいつものことですけれど……何か悩んでいるような』
「……そんなことは、ありませんよ」
『気づいていないでしょうけど、あなた……辛い時は首に手を当てますよね』
「……!」
『私、何か嫌なことを言ってしまいました? ……ムーヌ公国の次期公主って言ったこと……とか』
「いいえ、いいえ。貴女は何も悪くありません、むしろ私が……」
『……?』
「……私はもう少し仕事をします。貴女はもうお休みください」
『でも……』
「……お願い、一人にさせてください」
『……分かりました』
支援A 1
「……ん、あれ……私……」
『セオドリカ。おはようございます。……過労ですって、倒れたのですよ』
「そう、ですか。申し訳ありません」
『……セオドリカ、やっぱり何か抱え込んでいるのではありませんか?』
「……」
『この間から……ではありません。出会った時からずっと、あなたは私に何か隠しています。……ダメですか? 言えませんか……?』
「……。……貴女は本当に、世間知らずで純真無垢なくせに、とても人の心に聡い」
『まあ、悪口?』
「いいえ? ……。……私は……人間ではありません。イル・リーンでも、イル・リディアでもない」
『じゃあ……何です?』
「私はイル・ディオス。貴女は王族ですから、学んだことくらいありますよね? 二つの種族が結ばれた時に、稀に生まれる存在。両親の力を奪う、不老の忌み子。私は……それなのです」
『……』
「その証が、私の首に印となって表れている。私は本当は、生きていてはいけないのですよ」
『……そうですか。話してくださって、ありがとうございます。悩んだでしょう』
「……? 拒絶、しないのですか? 私は化け物ですよ?」
『どうして? ああ……だって、生まれがどうであれ、あなたは私をいつも助けてくれるセオドリカでしょう? どうして拒絶する必要があるのです』
「……。……嘘をついていない……貴女は……」
『セオドリカ?』
「……っ、ごめんなさい。失礼します」
『あっ! まだ立ち上がっては……! あの子……泣いて……?』
支援A+
『セオドリカ』
「……アルシェラ姫。……先日は失礼しました、いきなり逃げ出して……」
『良いのです。……それで、セオドリカ、聞きたいことがあります。あなた……クレール公と出会う前は、どうやって生きてきたのです?』
「……。……教会の孤児院で魔道の勉強をしてきました。その後は……貴族の家を転々として……私の魔道の技術を求める者のために、その都度名前を変えて……」
『……これからは、どうするつもりなのですか?』
「……この変わらない見た目を隠しきれなくなったら、姿を消そうと思っています。クレール公を、養父を裏切ることにはなりますが、裏切りはもう何度もしてきましたから」
『私の元へは、来る気はないのですか?』
「……どういう意味です?」
『私にはあなたが必要なのです。私も……イル・リーンですから、いつかはあなたを置いていくことになるでしょうけれど、それでも、それまではあなたに傍にいてほしいの』
「……それは、軍師として?それとも私の魔道の力が欲しい?」
『……。……どう思います?……聡いあなたなら分かるでしょう?』
「……アルシェラ姫」
『何です?』
「私の名前を呼んでください。……私の本当の、最初の名前は、レグナ。この名前は、貴女だけに」
『……! 良い響きです、レグナ』
「……ありがとう。おそばに、いさせてください、アルシェラ姫」
『ええ、ずっと一緒です。レグナ』
アルシェラ×セオドリカ 支援会話