R.I 第一章 そして二人は出会う

今回は、ちょっと恋愛的なおファンタジックな切ないはじまりを書きたいとおもいます!どうぞ楽しんで読んでください!

そして二人は出会う〜救い〜

キャラクター紹介

高塚 六瑠ー桜ヶ谷学園に通っている高校2年生。全校生徒1967人の中の65人という数少ない女子の一人である。
斉藤 歳鷹ー通称おバカキング。小さい頃からバスケばかりやっててちゃんと勉強をしてないからテストでは0点ばかりとってる世界1のバカと言っていい程のバカである。
谷貴詩 諒亮ー通称銀髪童顔。剣道の王様と言われる程の達人で家はかなりの豪邸に住んでいる。
緑川 栄久ー通称エンジェル。村一番の美形で知られていて、お父さんは有名な会社の社長さんでとっても礼儀が正しくて、女子からはモテモテで告白されまくり。


友情

「う〜〜ん!テスト終わった〜!リル、この後俺たちゲーセン行こうと思ってるんだけど、一緒いかないか?」
「行く行く!」

またみんなで遊ぶのはすっごく久しぶりだな〜。そう思いながらいつものメンバーでわーわー雑談しながら夏の日差しがまぶしすぎる商店街を歩いてた。

「やばっ!俺財布家に忘れた!」
「さっすが、おバカキング歳鷹!」
「黙れ、銀髪童顔!」
「お前今なんつった!?」

いつもの会話に懐かしく思って私はクスリと笑った。
「リル、お前今笑ったな!これ笑い事じゃないんだからな!財布忘れて絶望のどん底にいる状態にさらにバカにされてるんだから!」
思ったより大きな声で笑ったのか歳鷹がムキになって私に言った。
「あはははははは!ははは!と、歳鷹大げさだってば、あははははは!」
「っふ。はははははは。おバカキングムキになんなよ。ははははは。」
諒亮と私はおなかを抱えて笑った。
「3人とも落ち着きな。僕がお金貸してあげるよ、歳鷹。」
「マジで!?サンキュー、エンジェル!」
今日のみんなはいつもより生き生きしてるように見えて私は何かを思い出したかのように立ち止まった。
「リル?」
「..........」
「おい、リルそこで止まったら危ねーぞ。」
「..........」
「リル、マジで冗談はやめろって。」
「..........」
「リル!!!信号変わるぞ!」
「..........」
「リル、こっちこい!!!!」
「..........」
「リル!!!!」
キィィーーーーーーーーーーーーーーーーーー













怖情

私が中学生の時、私の親友3人が交通事故で亡くなった。みんなで横断歩道を歩いてるときに熱中症で意識が遠くなって体が動かなくなった。私の親友達は私を歩道へ連れて行こうとしたけど、信号は赤に変わりそこに通りかかったスピードを出しすぎていた大型トラックが私達4人を轢いた。3人が私を守ってたから私は軽傷ですんだけど、3人はトラックの下敷きになった。

死ぬ寸前の3人は私を見て何かを言った。毎年この日になるとあの日が夢になってよみがえる。でも何度あの夢を見ても3人が何をいったのかは分からない。

それから私は人が怖くなった。私が人と関わったら、その人をまたあの3人みたいに殺してしまうかもしれない。不幸にさせてしまうかもしれない。だから私はこれからずっと一人で生きてゆく。それがみんなにとって...一番なんだ。












会情

今日もいつも通り。誰とも話さずに一日を過ごす。_______そう思ってた。
「今日は転校生がいま〜〜す!」
(転校生?めずらしいなぁ...そうとう頭が良いんだ...)
「ざわざわざわざわざわ」
「はいっ化想川くん自己紹介おねがいね〜」
「かっこいい!」
「いけめ〜ん!」
「はいは〜い!静かに!」
「俺の名前は化想川リューク。フランス留学から帰ってきました。よろしく。」
数少ない女子の叫びが教室を埋めた。
「化想川くんの席は窓から2列目の一番後ろの席よ。」
きれいな黒髪で紫眼、背の高い美形の化想川リュークとうその人が私の机の前に立って微笑んだ。そして私の顔に手を置いた。
「君は美しい。人生で君程の美しい女性には会ったことがないよ。名前だけでも、教えてくれないか?」
「えっ、と...高塚六瑠です。」
「高塚六瑠、声も名前も美しい。今日の昼、君が歳鷹、諒亮、栄久といつも会っていた場所に来てくれるか?」
「え!?なんでその名前を...」
「待ってるよ。」
化想川リュークという人は私を見透かしたように見つめて微笑みながら席についた。
私はもう人とはもう関わらないと決めたはずだった。でも化想川リュークに見つめられたとき、この人は私を救えると思った。

第2章 

会情

「あの...化想川くん?...」
くるつもりはなかったのに...
体が勝手にうごいてたようだった...
「あの〜...誰かいますか〜?」
静かなこの【シークレットプレイス】に来たのは何年ぶりだろう...
やっぱり...
「やっぱり...嘘だよね...」
ホッとするべき私は落ち込んだ。
「リル。待っていたよ。」
待ってた!?待ってたのは私なのよ!なんなのよ、こいつは!
「ごめん。俺ちょっとコネクトラウンジ行ってたから、現実的に言えば俺が来たのは後だな。」
「コネクトラウンジ?」
「あ〜。いきなりごめんな。専門用語はリルには早すぎるか」
化想川リュークとやらは微笑みながら私の方に近づいてきた。
(こいつ...あやしい!絶対おかしいよ!専門用語?何様のつもりよ!探偵?刑事?博士!?)
私がごちゃごちゃ考えてる間に化想川くんはもう顔面ほどの近さにいた。
「ま〜。俺に捕まったことだし。契約だな。これからよろしく、高塚六瑠。」




約情

「あっ!?あれ?」
気がついたら私は見知らぬ部屋に居た。
「ココは何処!?」
私は飛び起きて回りをみわたした。
真っ白なこの部屋にあったものは3つだけだ。
私と
赤い扉と...
化想川リュークだ。
「おはよう、リル。ココは俺たちの赤仄部屋(リュイングルーム)だよ。」
「リュイングルーム?」
思わず聞き返してしまうような複雑な名前。混乱している私をみて化想川くんはまたもや微笑みながら、
「そうだよ。リュイングルーム。ココはリルと俺にしか入れない共通の部屋だよ。」
「...でどうして私とあんただけの共通ルームなのよ。」
「それはリルと俺は契約したからだよ。」
「ちょっとまって!契約!?私、あんたと契約したようなこと覚えてないわよ!」
慌てて起き上がろうとしけどなにかにつまづいた私を素早く受け止めながら化想川くんはびっくりしたように、
「えっ?もしかして覚えてない?ここにくる前に契約のキスをし...」
「ちょっとまって!?キス!?」
「うん。まぁはじめての次元移動契約だったからデータがシャットダウンしちゃうのも無理ないけど。」
化想川くんはポケットからなにかを取り出しながらつぶやいた。
「ほら。」
化想川くんがポケットから出したものは小さいアメのような物だった。
「これを食べてごらん。」
「...」
「大丈夫だよ。クスリは入ってないよ」
心よ読まれた私はビクっとしながらもそのアメを口のなかにいれた。


【「あ〜。いきなりごめんな。専門用語はリルには早すぎるか」
化想川リュークとやらは微笑みながら私の方に近づいてきた。
(こいつ...あやしい!絶対おかしいよ!専門用語?何様のつもりよ!探偵?刑事?博士!?)
私がごちゃごちゃ考えてる間に化想川くんはもう顔面ほどの近さにいた。
「ま〜。俺に捕まったことだし。契約だな。これからよろしく、高塚六瑠。」】
(あれ?これ私がココにくる前に...。っ!?)
私の唇になにかやわらかい感触が走った。
化想川くんは私にキスをしていたのだ。



本情

「君...」
反射的に口を隠した私はリュイングルームに戻っていた。
「人間界では結婚式で誓いのキスをするように、俺が来たリュークマインの世界ではパートナー契約をするとき、キスをするんだ。」
私はよく理解できなかったが、
「そうなの...?でこれはなんの契約なの?」

第3章

本情

「この契約は、【ドォーキンリューン】と言って、簡単に言えば次元契約かな。」
相変わらず微笑んでいる化想川くんはどこからかいすを2脚取り出し、私を座らせた。
「次元契約?」
「俺はこの世でいう326次元からきているんだ。」
「326!?そんなに次元があったの!?」
私は驚きのあまりいすを倒してしまった。
「あっ。ごめん。」
いすを立て直してる私を不思議そうに見つめながら化想川くんは、
「リルは俺に一度会ったことがあるんだよ、異次元で。」
「え?どういうこと?私異次元にいったことないよ!」
私は寒気を感じていた。
「うーん...10次元で...リル達の言う【夢】で一度会ったことがあるんだよ。」
私の背筋は凍った。なぜなら私はその夢を、覚えていたからだ。


本情(2)

「私、その夢覚えてる!!!たしか!...たしか、歳鷹と諒亮と栄久が死んだ...次の日だった...」
化想川くんの微笑んでいた顔は悲しくなり、目には涙が出てきたように見えた。
「俺、ちょうどあの3人が死んだ前日326次元を出たんだ...悪死神を倒すために。」
「悪死神?」
「そう。悪死神は、普通の死神と違って自分の欲で人の寿命を盗る悪魔なんだよ。」
「化想川くんはそれとなんの関係があるの!?」
「実は俺...エズクリュインターなんだよ。つまり、悪死神を消す仕事をしてるんだ。君と親友の3人が犠牲になってたんだ。俺が倒そうとしていた悪死神は、ディーズグレインといって、最強の悪魔なんだ。1流のエズクリュインターの俺でさえ手に負えなかった。でも俺はどうしても強い絆で結ばれていた君ら4人の人生を終わらせたくなかった。そうしたら、俺が考えだした1人だけ助けられる天術を思い出したんだ。君ら4人が死ななかったらの未来をみてみたんだ。歳鷹は3年後電車の人身事故にあって死んでしまう。諒亮は6年後思い病気にかかり、死んでしまう。栄久は2ヶ月後に家の強盗に殺される。未来がいちばん長く続いていたのは、リルなんだよ。」
私は化想川くんが言っていたことを受け入れられなかった...受け入れたくなかった。
「でも...私だけ1人行き残すなんて...苦痛なだけなのに!!」
「...あの3人はいずれは死んでいた。」
「私だって!!!!いずれは死ぬんでしょ!?」
化想川くんの顔に涙が一粒流れた。
「僕の仕事は、一人でも多く死なずに生きさせることだ!」
「...」
私は言いたかった言葉を飲み込んだ。化想川くんに私の気持ちをぶつけても、あの3人はかえって来れない...
「僕はその夜、あの3人の夢の仲に入り込んだんだ。メッセージを伝えるために...」
私は顔をあげた。
「『明日、君ら4人は死ぬ。だけど1人だけは行き残すことができる。未来が一番長いのはリルだ。もし4人が死にそうになる危険に陥ったら、リルを守ってあの子だけでも行き残して欲しい。だが決断は自分で決めてくれ。』って。3人共、リルを生きさせることが一番だと思ったんだ。3人の決断に感謝したほうが...」
「じゃあ...3人が死ぬ前に言ったあの言葉は...なんだったの!?」
「...それは...」

R.I 第一章 そして二人は出会う

完成したものを読んで、思っていたものとちょっとかわってしまいましたが、自分的に最初にしてはいい出来だと思います!続きは来週に載せようとおもいます!

R.I 第一章 そして二人は出会う

『私が中学生の時、私の親友3人が交通事故で亡くなった。みんなで横断歩道を歩いてるときに熱中症で意識が遠くなって体が動かなくなった。私の親友達は私を歩道へ連れて行こうとしたけど、信号は赤に変わりそこに通りかかったスピードを出しすぎていた大型トラックが私達4人を轢いた。3人が私を守ってたから私は軽傷ですんだけど、3人はトラックの下敷きになった。 死ぬ寸前の3人は私を見て何かを言った。毎年この日になるとあの日が夢になってよみがえる。でも何度あの夢を見ても3人が何をいったのかは分からない。 それから私は人が怖くなった。私が人と関わったら、その人をまたあの3人みたいに殺してしまうかもしれない。不幸にさせてしまうかもしれない。だから私はこれからずっと一人で生きてゆく。それがみんなにとって...一番なんだ。』 主人公の悲惨なストーリでドラマチックに書きます!

  • 小説
  • 短編
  • ファンタジー
  • 恋愛
  • アクション
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-11-25

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted
  1. 1
  2. 第2章 
  3. 第3章