誰が小鳥を殺したか
誰が小鳥を殺したか
穏やかな目をした小鳥飛んできた
肩に止まって鳴いていた
美しい声
優しい重み
小鳥は愛を教えてくれた
その頃夢のために生き
小鳥は夜もひとりきり
最後にここへ帰って来れば
良いと時には子守唄
歌ってくれた愛する小鳥
時は流れて膨らむ小鳥
ギラギラ光る目を開き
鋭い羽の鷲になり
「あの頃の君と同じ」と
夢を追うため飛び立った
夢に喰われて倒れた私
幸せは目に見えないことを
知っていたのに体験を
するまで学べない愚かさを
泣いてもかえらない盆の水
誰が小鳥を殺したか
私は小鳥
かなしい小鳥
飛べず歌えず潰れた胸を
抱えて地べた這いずっている
比翼の鳥を殺した罪で
涙も許されることはない
誰が小鳥を殺したか