それは、街だった

切り捨てた夜 飲み干して
足らなくてまた 欲しくなった
それでもまた別の美味しさがあると君は僕に言った

使い捨てのガム 飲み込んで
明日はどうなるか 気になっていた
それでもまだあなたが私の方向を向いてる気がして

東、西さまよっても
あなたの家が違うところだとわかっている
近づけない

使われたい幻想 くだらなくて
どこかでまだ 待っているのだ
それでもまた別の道でやり直せると君は僕に言った

ここで飲んで煙草を吸うのが最近の黄昏

東、西さまよっては
どこかでいつか巡り合うと思い込んでる
消えてしまえ

もっと暗いところで飲みなさい
わかっているが
怖いから
あなたか君が来てほしい

それは、街だった

それは、街だった

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-03-15

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