UJI
上段を右から読んで、左から下段を読んで帰ってくると読み良いかもしれません。
流れゆく
感情を 落としたみたいに
信じるということは コーヒーにミルクを
炎を 私の中に
つかむようなもの あ また染み込んでゆく
むなしく空を切り 炎のように
火傷するだけ あいまいに
色も形も境界も
あいまいな どっちでもいい
存在 そんなことは
していないのかも いなかったのに
昭和三年三月三日に さっきまで私は
赤ん坊が生まれた と思う
令和三年三月三日に 絶たれてしまった
赤ん坊が生まれた 同時性(の幻想)が
令和三年三月三日に あ また
赤ん坊が死んで ぼーっと座っていて
その反復性とか 私を見ている私は
同時性とか と思う
もしかすると私が しばらく見てない
マウントレーニアと 顔パッケージを
UCCの
重たいケースを 運べなかった
持ち上げた きっと
そのことがなければ 十字架を
イエス・キリストはゴルゴダの丘まで
UJI