自選短歌 2021年2月
テーブルのこういう足を猫足と呼んでいますと猫に伝える
戯れて桔梗の色のランジェリー花は季節に気づかずに咲け
蟻の羽根散らばる床に朝陽射し僕もひとつのモザイクの欠片
キッチンで光り輝く蜂蜜を結局使い切れない未来
絶対もやがて壊れて星空は次の神話を語り始める
頸動脈頸静脈につながれてわたしの脳はひたすら思う
僕以外仮想現実だからかなおにぎりふたつひとりで食べる
まだここにいてほしかった猫はもうここにいなくてきっと会えない
自選短歌 2021年2月
テーブルのこういう足を猫足と呼んでいますと猫に伝える
戯れて桔梗の色のランジェリー花は季節に気づかずに咲け
蟻の羽根散らばる床に朝陽射し僕もひとつのモザイクの欠片
キッチンで光り輝く蜂蜜を結局使い切れない未来
絶対もやがて壊れて星空は次の神話を語り始める
頸動脈頸静脈につながれてわたしの脳はひたすら思う
僕以外仮想現実だからかなおにぎりふたつひとりで食べる
まだここにいてほしかった猫はもうここにいなくてきっと会えない
自選短歌 2021年2月