痣月
ひらけた場所に出たときの
空の拡がりには
吸い込まれそうな魔力があって
心にも穴があいてしまう
頭から墜ちていく
逆さまの異界で
そらに空いた穴の匂いがした
その緑色をずっと覚えている
ただ一度きりの奇跡のように
魔性の景色が蘇る
それは愚かな欺瞞のひかり
なにがうつくしいかを決めてしまうほど
痣月
ひらけた場所に出たときの
空の拡がりには
吸い込まれそうな魔力があって
心にも穴があいてしまう
頭から墜ちていく
逆さまの異界で
そらに空いた穴の匂いがした
その緑色をずっと覚えている
ただ一度きりの奇跡のように
魔性の景色が蘇る
それは愚かな欺瞞のひかり
なにがうつくしいかを決めてしまうほど
痣月