君は一人じゃない

「大丈夫。君は一人じゃない」
   
先生は落ち込んで小さくなった私の両肩をつかみ、真っ直ぐに私の目を見て言った。

「先生…」

私も見つめ返す。


先生は、視線を私の後ろに移し、
「…代わりなら、いくらでもいるからね」
と言った。


私がゆっくり振り返ると、私と同じ顔をした人間が百人ほど、無表情に整列していた。



(劇終)

君は一人じゃない

君は一人じゃない

すっかり自信をなくし、自分の存在すら、あやふやになってしまったことは、ありませんか? 彼女はそれを学校の先生に相談しました…。 超短いです。 ちょいと読んでやって下さい。 よろしくお願いいたします。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • ホラー
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-04-11

CC BY-ND
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