嘲衆

自分を残しておきたい
跡形もなく消え去りたい
その二つの感情に圧されて
潰される

頭の中では 声が反響していて
(僕はそれが不快でならない)
無視することも
黙らせることもできない

莫迦な事だよ
いつ発狂に至ってもおかしくない
いや もうなってるのかもしれないね
まあ 悪い事だとは思わないけどね

それにしても 正義の暴走には敵わないな
懲りごりだ、
お手上げだ、降参。

誰もが敵に見える
誰より僕が 僕の一番の敵だった
そして 唯一の理解者だった

だからもう 何も望まないよ

憐れな僕の破滅する姿に
誰も 何も思いませんように

嘲衆

嘲衆

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-02-23

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