嘲衆
自分を残しておきたい
跡形もなく消え去りたい
その二つの感情に圧されて
潰される
頭の中では 声が反響していて
(僕はそれが不快でならない)
無視することも
黙らせることもできない
莫迦な事だよ
いつ発狂に至ってもおかしくない
いや もうなってるのかもしれないね
まあ 悪い事だとは思わないけどね
それにしても 正義の暴走には敵わないな
懲りごりだ、
お手上げだ、降参。
誰もが敵に見える
誰より僕が 僕の一番の敵だった
そして 唯一の理解者だった
だからもう 何も望まないよ
憐れな僕の破滅する姿に
誰も 何も思いませんように
嘲衆