追憶夏

息を止めて、青空が見えたとき
君を思い出した
僕ら手を握り合っていた、愛し合っていた
嘘をついた放課後、痛々しい手首
1人で何も抱え込まないで

僕は生きて、君も生きていた
切ない夏、永遠に傍にいてほしかった

緑のベッド、射し込んだ夕日
君と眠っていた
僕は幸せを願っていた、助けてあげたかった
錆びついた自転車、クローバーの草原
確かな記憶が今ぼやけている

君は生きて、僕も生きていた
刹那、季節、あっという間の1年だった

爽やかで鮮やかな写真、
一瞬も色褪せないイラスト、

追憶夏

追憶夏

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-02-22

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