五時前の海 花野 尋 白色歯茎を舐めまわす海水首まで浸かれば、しょっぱさなんて気にならないふりかえっても誰もいないバカみたいだ鉛みたいに光る砂浜の足跡どれが自分のかわからないほんとバカみたいだ全部、のみこんでくれよ 五時前の海