絶対安静

目が覚めた。
今は、何年だ?壁のカレンダーを見る。
2030・・・また、10年眠り続けていたようだ。
まだ、早い・・もうひと眠りしておこう。

こうして、俺は何百年も生きている。
寝ている間 俺の時間は、止まっている。
そんな夢を見ながら 俺は眠り続けている。


「ああ また寝ちゃったわ」
妙子は、そう言って壁に貼ったカレンダーを2040年のものと
張り替えた。

絶対安静

絶対安静

  • 小説
  • 掌編
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-11-23

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