ビューティフル・ビューイング

脱ぎ着するみたく音楽をききながら
ぬかるんだ温度を歩く

やわらかいヘッドライトが
ガードレールのつららを渡って行く

まっしろな月には
明日の昼にも会えるのだ



とがった電線が
黒い空を鉱物みたく切り分けていく

原色だ、
パーキングの看板が虹彩を引き裂いた

すみわたった大気で息ができる
残り時間を警告するネオンブルー



窓脇のシャコバサボテンは
一度きりの爪紅だ

午前四時まで
きっとおやすみ

ビューティフル・ビューイング

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冬のうた

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-02-07

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