この気持ちを言うなれば⑥


出会ったキミを見ては『好奇心』という感情で惹かれ



好きだと自覚した時にはキミの隣には誰かがいて、何も伝えれず『後悔』だけが私を蝕んだ



それでも私はキミしか見えなくて『心酔』し、キミと少しでも近しい人間になりたかった



どうか、この気持ちがキミに届いてと『切願』する私は余りにも愚かで



キミの言葉に傷つき、それでも諦めれない私の心は沢山の思いが絡み合い『雑駁』していた。



まだ、答えは出ない




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ある時キミと、喧嘩した。


キミは喧嘩なんて思ってないかもしれないけど


キミなら、分かってくれると

共感してくれると思ったのに


私を否定した、初めての食い違いに


所詮キミと私は別の人間なのだと

気づかされた。



人間なのだから

違って当たり前なのに

それが悔しくて、切なくて


この感情は………何…?

私はキミに何を求めてるの…?




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あるきっかけで、世界はがらりと変わってしまうんだね。


私は、キミが好き


そう信じてた


私のこの気持ちは変わらない


そう……信じてたんだよ




キミの『ごめん』が頭から離れない。


諦めきれなかった私はあの日から幾度となく『好き』の文字をメールに綴って送るけど


私の気持ちはキミには届かなくて…それでも…伝え続けた。


『…私に好きって言われて気持ち悪くないの…?』


ふいに、思った疑問。
キミは何を思ってるのか気になった。
少しでも希望を持っていいんじゃないのかなって、単純な気持ち。


それが…いけなかった…


『らんなさんは、好きって言われて気持ち悪いって思うの?』


もちろん、そんなことは無い。


でも、違うよ。


私はこんな軽い気持ちじゃない。


もっと、深くて


あれ……?



いつから、こんな貪欲になってしまったのだろうか



ただ、好きって思うだけで良かった

それだけで心が満たされた

幸せと感じることができた



私は


今、何を思ったの…?



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『最近、あの人の話でないね』

友達とご飯食べに行った時に、突然のキミの話題。

『え?別に何かあるわけじゃないし』

前は、ただメールが来るだけではしゃいでた自分。

今は、自分がキミに抱いていた気持ちに不信感ばかりが募ってあまり考えたくなかった。

『だって、あんなに好きって言ってるらんな初めて見たもん。本気なんだなーって思ったし』

そうだ、私はキミしか見えていなかった。
キミしか要らなかった。

『本気と言うか、なんだろーね』

『らんなが自分から好きになるって珍しいよね。付き合ったら私だけ仲間外れとか止めてよね』

冗談半分の言葉に、反応出来なかった。

私とキミが付き合う…?

可笑しいな

こんなに好きなのにキミが恋人のイメージが湧かない。

『…らんな?』

『え?あ…うぅん、ないない!そんなの有り得ないから』

なんで…?

今まで思いもしなかった。


頭の何処かで

これ以上考えてはいけないと

声が聞こえた気がした。


『無いの?だって好きなんでしょ?』


好き……

この感情を言葉で表すなら

これで合ってるの?


私は、キミの何になりたいの?

私は、キミに何を求めてるの?



友達?



恋人?



家族?




考えちゃダメ


ダメだよ



この気持ちに


答えは、出しちゃダメなの


『好き、だと思う…』


だって…キミしか見えないの

キミのことしか考えられないの

キミしか、要らないの

キミが欲しいの

傍にいて…欲しかったの



これって、キミの事を思ってるからだよね?



お願い


違うなんて言わないで



これを、否定しないで



『…でもね……』



なんで今まで、気付かなかったのかな


私がキミに抱いていた感情


好き


目が離せないほど


大好きなんだ


でも








『                        』



何かが、崩れ落ちる音がした


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私の弾き出した答えは


私の今までを


全てを


覆し裏切っていった。




私が弾き出した答えが


キミを


私を


この関係を


壊してしまう






5月、

私はキミを忘れる為に


私の携帯から、キミのアドレスを消した



『好き、だと思う………』


『…でもね……』



『それ以上に、怖いの…だって、私きっとあの人を───』



愛してはいないから。

私がキミに望んだのは愛おしい恋人なんかじゃなかった。

そんな甘ったるい感情ではなかった。 

私がキミに望んでいたのは、

私がキミを想ってた感情は、



恋とは程遠い感情。

この気持ちを言うなれば⑥

この気持ちを言うなれば⑥

ノンフィクション第7弾!文中表記されてないけど『真実』編。私がキミに求めていたものの結末は。これは恋という錯覚から始まった。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-11-23

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