価値


大切に
抱えてもってた
きらびやかな宝石

たたき割っちまった。
破片が散らばる。
そしたら 宝石の奥の奥の奥…にあった
深い鈍い光だけが入ってる欠片があった
小………さい欠片
それだけを
拾った。
そしたら ああ
それだけがどうやらぼくには
重要だった!



  という出来事は
  ぼくを喜ばせた。

  それからぼくは
  宝石たちをぜ――――んぶ
  たたき割りました。

価値

価値

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-02-02

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