疑人


あらゆるヒトに姿を変える
ヤツ
が 隙間を見つけては
忍び込んでくる
煙みたいに
ぼくは
翻弄される…
それがヤツだと
分かっていながら!
まるでぼくがヤツになってしまい
ヒトに影を落とす
――まあ、ヤツは
  他者ではないのだろうが。

ホンロウされる…だなんて
都合がイイねえ!
――気づいているなら
  さあワタクシを
  早く消し去れよ。

疑人

疑人

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-02-02

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