暮れのスケッチ


電線と枯れた木のシルエットの黒は交わって、
複雑な迷路でした。
ぼくは凪いでいましたが、
電柱は、そこはかとなくたたずんでいました。
外壁は、もの静かに座っていました。
足音は、最後に聴こえてきました。

暮れのスケッチ

暮れのスケッチ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-02-02

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