You
さっきまで笑っていたのに
もう何もかも手離したみたいに
冷めている自分にも気が付いているんだ
後ろ上から見下ろされて
熱を奪われた
傍観者のように世界を眺めてみても
譲れないもの ひとつはあるだろう
血潮は巡り続ける 心臓は脈打つ
諦めたとしても
残酷にも命は続くよ
それに縋るよ 何度でも
本当は分かっていたのに
まだ孤独さを免罪符みたいに抱えている
優しい人に愛を注がれるように仕向けていた
狡猾な自分自身にも気が付いていた
特別なものが何ひとつ残っていなくても
理由がなくても明日も生きるだろう
あなたがわたしのためにつけた名前を
首からぶらさげて
I meant you.
幸不幸も嗜癖も関係なく堆積する時間
自尊心の泥濘に首まで浸かって
良不良も好き嫌いも安息を搦めとるだけ
自傷も嘲笑もくだらない
「くだらない」ということさえ憚られるのに
あなたの今日にひかりが差していなくても
小さな燈火を分けたい人がいる
どんなハンデも背負っていても心臓は脈打つ
忘れたっていいよ
きっと火をつけるから
特別なものが何ひとつ残っていなくても
理由がなくても明日も生きるだろう
あなたがわたしのためにつけた名前をぶらさげて
分からなくても愛をうたうよ
愚かだとしても何度でも
You