シーグラス探索

川島 海

からからからと転がる枯れ葉が
三つ編みを揺らして運ぶから
捕まえようと追いかけた
私たちの頬は何色だった

ひりひりと指先を締め付ける
雪の降る夜を二駅も歩いた
私たちの息は何色だった

しんとした一番線で待つ
私たちの明日は何色だった

四度目の引越し先を探しながら
木枯らしから逃がした掌で
丸めたレシートのひびをなぞる
削られた角ばかり残ってしまった
冬の海は汚れている

いつか黄色い帽子の友人の
叔父という人が屋上で
時代のせいにはするなよと

タイムカードを切れない私は
今夜も片足で探しに行く

シーグラス探索

シーグラス探索

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2021-01-23

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