プロット

物語がほしい
誰かになれることが羨ましい
名前も顔も知らないけれど
たしかに自分ではない子が現れて
自分ではない人生を送っている
苦痛も豊かさも
全部見据えたように物語は進んでいく
リスクがあること
穏やかな時間があること
でも大概リスクがある方が面白いから
ひそかに誰かに望まれた生き方を選んで
自分を作っていくんだ
プロット通りに歩けばいい
台詞をただ読めばいい
それでも人生はなんとかなるから
わたしも誰かの物語になりたい