烙印

淡々と

からだに

流しこまれる

それの味をもう

感じられなくなった

すべてを信じるということは

何一つ信じていないのと

同じだ

おまえは鋳型失格だ

そう囁かれた時

私は幸福だった

この穿たれた器を使いこなせるのは

私だけだ

烙印

烙印

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-01-19

Copyrighted
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