ファントムガール

ちょっと目眩(めまい)が不乱(ふらん)で併(あわ)せ重なった
重篤(じゅうとく)な浄土(じょうど)の沈没船(ちんぼつせん)
交戦的でヤケになってるのは
法則性のない悪夢

ユナイテッド 誰かが誰かを
連結させようと画策(かくさく)する
Maybe(メイビー) 痛いのはどこの部位で
貴方は誰を見倣(みなら)うの

シュールでウィットに富(と)んだアリシア
高貴な美貌(びぼう)、その備忘録(びぼうろく)
流線型を崩して笑って
誰かにとっての“誰か”を喰(は)む
シュールでウィットに富(と)んだアリシア
紅に染まる道を引き摺って
どんでん返しを期待している
「「ベスト＝泣き尽くすまで」」

見窄(みすぼ)らしさのその中に
美しさを見出せたなら
それは百度(ひゃくたび)殺されたとしても
百一度(ひゃくいちたび)蘇(よみがえ)る理由になる

ユナイテッド 誰か私だけを
この世界の連結から外して
お願いって言って甘えてみた
上目遣いでがめつく、がっつけ

シュールでウィットなファントムボーイ
無限なループ、その黙示録(もくしろく)
繰り返してはまた巻き戻して
色違いな“私”の集大成
シュールでファットなファントムガール
大きなお世話が口癖で
ヒーローなんてもんを本気で信じてる
「「ベスト＝相手が絶えるまで」」

くだらないジョークを一つ
誰もが笑ってしまう様な
茜が消えて宵が回って
寝静まる頃合いに

口、口だけ狙って

口、口付けを狙って

燃えるほどの恋だとしても
実際に火が上がらない それを分かっているから

シュールでウィットに富(と)んだアリシア
高貴な美貌(びぼう)、その備忘録(びぼうろく)
死体の山を蹴りながら進む
「私」はまだ現実点だと
ファンタジー前線のファントムガール
消毒済みの浄土(じょうど)でタラリラ
歌を歌ってる いつまでも
誰かの目線、それで喘いで 絶頂まで

命で、絡めて、その他糸(たいと)を