プロローグについて
プロローグについて
つくられるのは難しいけれど、ほろぶのはわりと簡単だ。完成されなかった人格を手放して、やり過ごせなかった夏を恨んでいる。たかが地球が滅んだくらいでいまさら騒ぐようなこともなく、重力のとどかない宇宙空間を不思議がっている。もしかしたらぼくら神様でもなければ特別でもなかったのかも。こういう種の勘違いはよくあることだから、以後ご注意を。
さめざめ散々さざめいて。
われわれわんわん輪になって。
メントスコーラくらいしか崇めるべき対象物はなかった。凄惨なぼくと、尋常一様なきみ。それでも、ぼくじゃないきみだったらもう少しましなことにはなっていたかな。後悔してももう遅い。生まれてしまったものはしょうがないから、もっとポジティブに生きようよ。ぼくはうたでもうたいながら、とりあえずきみはインスタ映えとか狙ってゴキブリ100匹くらい食ってろ。終わらないままプロローグ。まだだらだらとプロローグ。ああそうだ、世界って言ってればなんでも許されるような気がしていた。
プロローグについて