朝靄 渡逢 遥 何かに釘付けになっている人がいたその人は誰だったのか何を視ていたのかどんな顔をしていたのか何一つ思いだせないのにただどうしようもなく懐かしくて、甘苦しくて私はその情景に いつまでも釘付けになっていた 朝靄