中村哲氏に捧ぐ/短歌8種

はるのいずみ

 国々を渡りてめぐる陽のごとく
    あまねく光を照らし世を去る


 灼熱の昼を生き抜く者たちの
    心をいやすこの夜の月


 さみしいか 己に問わば笑う陽も
    涙の月も我と同じよ

 
 祖国をば離れて暮らす枕辺の
    人偲ぶ間もなく明くるこの日々


 争いの真っただ中に身をさらし
    よしやいずれは召さるるこの身よ


 世が世なら 明るい日差しと鳥の声
    目覚めるはずの国と人々


 人々と 希望を胸に その日まで
    共に悲しみ 共に喜び



  その一生を、祖国を離れ、危険を顧みず、苦難にさらされた人々の救済に
 捧げられた、我が同胞の中村哲氏に対し、国民とともに、その類まれなる勇気と、
 博愛の精神に、心から尊敬と、感謝と、哀悼の意を表します。  (筆者)

中村哲氏に捧ぐ/短歌8種

中村哲氏に捧ぐ/短歌8種

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2021-01-12

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