カウントダウン・イマージュ
邪魔だからどいてくれよ、と雑踏が
私を邪険にし、侮蔑し、嘲笑の的にする
というイマージュが間欠的に展開され、
仮面の強度が、持続性が損なわれていくんです
きみはヒステリーを起こさないから好きだよ
日常的にカウントダウンが聞こえる
この狭苦しい無法地帯で僕らは蹂躙される
日常的に何かを強要されている あるいは強奪されている
哀しいことだね、なりたくもないのに
僕らは他人の偏見によって
善人にも悪人にもなれるんだからさ
──私はただ、内なる一切の欺瞞を排除したいだけでした。
その結果として周囲にどう評されようと、私にはどうでもよかったんです。
臆することはないよ。あの塊だって、解体すればただの抜殻だ。
そしてそれを知っているのは、僕らふたりで充分だから。
カウントダウン・イマージュ