進化論について

進化論について

骨と骨をつないで関節。それだけが永遠なんだと勘違いしていた。眠れない夜なら、眠れるまで待とう、骨までじっくりとコトコト眠りましょう。まあまあまずいフォンドボー。所詮こんなものさ。味だけ取り出したところで、何も変わりはしませんな。これ単品じゃ、到底食えたもんじゃありませんな。それでも骨までじっくりコトコト、飽きて退屈で、発憤するように、おやすみ           残念な薄緑色の放射能をあいつもこいつも持っている。つまらない春のはじまりみたいにつまらない。14Cから心臓を抉り抜く。まだ人類は進化の過程にいるんだね? 前前前世から探していたくせに全全全部なくなって散り散りになったときの保険かけてる、それくらいの肩透かしをくらってる。

たましいが震えない。

急かされているんだいつまでも。チート級の仄明かりに吸い込まれていくんだ今日も。おしつぶされ て ひきにげ さ れ て や が て 散り散り に な っ て も まだたりない ほ ど の かんじょう を! 腸内細菌ぐわんぐわん動く。脳細胞ぴちぴち跳ねる。センチュウに生まれたかった。崩壊していく人体、崩壊していく地球、崩壊していくぼく。時間を刻んで、痛いくらいにまっすぐ!

進化論について

進化論について

チート級の仄明かりに吸い込まれていくんだ今日も。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-12-22

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