R18-1
ひがし
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その男は監獄の地下牢にいた。
両手には巨大な石の手錠がはめられ、その体は地下牢の壁にしっかりと固定されている。
上半身は裸で、そのたくましい肉体には無数の傷が刻まれている。
「……まずは危険物を所持していないか調べる。衣服を脱いでもらう」
上官は彼のズボンと下着を脱がせた。
「今から検査を行う。おまえは手順を見ていろ」
上官はそう言いながら手袋を付けた。
「囚人の身体に触れるときは必ず手袋を付けろ。これは絶対だ」
上官は手袋を付けたまま、囚人の身体に触れた。
「まずはここだ。ここに物を隠していないか調べる」
上官の手が囚人の陰嚢をつかんだ。
「玉の裏側だ。まずここを調べる。人によって違うけど、大きい奴はここに物を隠すこともできる」
上官の手の動きに合わせて、囚人の陰嚢がゆらゆら揺れている。
「これくらいのサイズなら十分に物を隠せる。覚えておけ」
陰嚢から手を放し、今度は尻に触れた。
「次はここだ。ゆっくりと指を入れて中を確かめる…」
上官が指を動かしている間も、囚人の顔色に変化はない。
そばで見ている俺は思わず感心した。
( すごい精神力だな。これが海賊王の息子か……)
金城 1995 1129 那覇
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