夜
わたしたちがふたりきりで過ごす
さいごの夜の お月さまよ
いっしょに逃げてください
しののめ色の片空に
陰惨な朝が もうじききます
ああ いまはまだ夜
もろく 純白な
しあわせの夜
しあわせなわたしたちは
しあわせをしあわせだと
わかっていたはずです
だからいまのうちに
白粉花がしぼむまえに
その純白が失われるまえに
ふしあわせが訪れるまえに
みずから
終わらせなければなりません
夜
わたしたちがふたりきりで過ごす
さいごの夜の お月さまよ
いっしょに逃げてください
しののめ色の片空に
陰惨な朝が もうじききます
ああ いまはまだ夜
もろく 純白な
しあわせの夜
しあわせなわたしたちは
しあわせをしあわせだと
わかっていたはずです
だからいまのうちに
白粉花がしぼむまえに
その純白が失われるまえに
ふしあわせが訪れるまえに
みずから
終わらせなければなりません
夜