楽しくないと死んじゃう病について

楽しくないと死んじゃう病について

二元論くだらねーなとか考えながらLINE開いて、ローディングの円がぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる回るのをぼーっと集中視している。人間はみな回るものが好き。恒星を拒絶した深夜は毎日がエブリデイ。合わせ鏡なんだよ、この世はきっと。だから一人くらいサボってもいいでしょって言って三分後に共有地の悲劇。どんまい。残念だけど、ここで発狂させてもらうね。
視力治らない。ドット絵に変換されていく間、することがないから抵抗を。異形の自己を確立したいから医者ばかり飼って今日も朝から乳しぼりと交配に励む。ぼくもあなたも楽しくないと死んじゃう病。なみだでずぶずぶになった液体状の枕に口をふさがれて、それなりに夜が明けるのを泣きながら待つ。ここにいれば飯は食える。飯がなければ貴様を食う。異形の自己はいくつもいくつもばけものの形をとって、わーんわーんと鳴っていたよ。ぶらんこをこぐ。しみわたっていく夜だけど、夜にぼくはしみわたらない。ポジティブキャンペーンの残像に死ね。難民の生活。この星は砂漠化しているよ、完膚なきまでにまるっと全部砂漠になった地球は、それはそれでちょっと美しいかなって思えるけど。

楽しくないと死んじゃう病について

楽しくないと死んじゃう病について

残念だけど、ここで発狂させてもらうね。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-12-19

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted