過剰思考

醜いものを前にして愛玩を吐き出すこと
純潔の息切れ、心の痙攣(けいれん)と液状化
私の祝福を反射する空

災難へと向かう意識は回路を切断されていて
寄生こそが自己であり、それが過去の現実であっても
念を送るべきは感情に流される魚?
臆病で愚かな欲望に炙り出されている間に
還ることと失うこととが身を蝕んで
それは分裂した自身の姿、虚しさだけが
影に包まれた一つの身体

極限思考の告白
毒か、あるいは強迫観念の中で生まれる新しい記憶なのか
激しい痛みを伴う無限の夜に

足先の煽りに溺れる奇跡の濃淡
死の息吹と廻って
曲線が宙を舞う
私はキャンディ、(かす)んだ月の中に沈む静寂の銀河
根拠なき恐怖の解釈に悶々としながら

過剰思考

過剰思考

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-12-19

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