俺と僕 #1

泡沫亭雀斑

・設定メモ・
25歳、施設出身の双子
Sでゲイ、片割れの僕くんが可愛くて仕方ないからよくイジメちゃうけど、実は主導権を握られている「俺」くん
Mでノンケ、片割れの俺くんに可愛がられたいから猫を被っている、実は主導権を常に握っている「僕」くん

僕:ただいまー。

俺:ああ、おかえり。

僕:んー。…うう、さむかったぁ…

俺:だろうなぁ…珈琲いれるけど飲むか?

僕:わっ、本当?飲む飲む。

俺:ん、砂糖とミルクは?

僕:ミルク多めで。砂糖は任せるよー、

俺:おっけ。ちょっと待ってろ。

(間)

俺:おまたせ。熱いから気を付けろよ。

僕:ありがとー。…ふう、ふう、

俺:…、(1口飲み小さく息をつく)

僕:…ん、美味し。(嬉しそうに)

ああ、そうそう。あのさ、

俺:ん?

僕:今日ね、男の人に告白されたよ。

俺:…は?(呆気に取られたように)

僕:最近よく飲みに行く子だったんだけどさー、前々から、僕のこと気になってたんだって。

俺:いや、まて。

僕:(気にせずに続けて)
すっごく良い子なんだよー?お酒弱いくせに見栄張ってよく飲むし、ベロベロになったとこ介抱してあげたら猫みたいに甘えてきたりしてー。

俺:(遮るように声被せ)
お前、男いけたっけ??

僕:ん?どういう意味??

俺:いや、だから…(言いよどみ)

お前、ノンケじゃん。

僕:ふふ。うん、そうだよ?
僕は、女の子が好き。
(俺に近付くように少し声を潜めて)

でも…あの子見てたらさぁ。たまには男の人もいいかなぁ、って。ちょっぴり、思っちゃったんだよねぇ。(クスクス、と楽しげに)

俺:…へえ。そうなんだ。(珈琲飲み干し)

それ、飲み終わっただろ。洗うから貸せよ。

僕:ん、ありがとー。

俺:…おい。なんで着いてくんだよ、

僕:えー?特に意味はないよぉ。
んー、ん。(ぎゅ、と背後から抱き着き)

俺:っ…洗いにくいから、引っ付くのやめろ。

僕:やーだー。…んう、あったかーい。

俺:…はぁ、(溜息一つ)

僕:あっ。(思い出したように声上げ)
ねえね、さっきの話の続きなんだけどー。

俺:…やめろ。俺もう、その話聞く気ねぇから…

僕:(俺のセリフに間髪入れず)
男の人同士ってさ、どうやるのか知ってる??

俺:…っ。(小さく息を飲み)
お前、俺のことからかってんの…??

僕:えー?そんなことないよぉ。

俺:じゃあなんでそんなこと聴くんだよ、

僕:なんでって…んー、なんとなく?

俺:はあ?なんだよそれ…

僕:ふふ。前々からねぇ、(耳許で囁くように)
…ちょっとだけ、気になってたんだよね。

俺:っ!?ばか、やめろ、

僕:あはは、驚いたぁ??ほうら、こっち向いてよぉ。(くるり、とこちらに向かせ)

俺:…何のつもりだよ、お前。

僕:ふふ、怖い顔してるー。(からかうように)

俺:してない…っ、ん、

(リップ音1つ)

僕:…ん、ふふ。唇、やわらかぁい。
(楽しむように何回かリップ音散らして)

俺:っ…ん、やめ、ろ、酔ってんのか、よっ…!

僕:んー…??ふふ、そうかもしれなぁい…
(ちゅう、と吸い付いたあと甘えた声で)

…ねえ、お兄ちゃんに教えてよぉ。男同士で、いーっぱい気持ちよくなる方法…。

俺:っ、!!やめろ!!!…、あ、(狼狽え)

(数秒の沈黙)

僕:…嫌だ、って言ったら??

俺:!?、おま、え、

僕:ふふ。君のそんな焦った顔、初めて見たぁ。

俺:やめろ、今は、触、んな…、っ

僕:やめて欲しいなら遮ればいいでしょー?…、
(俺を引き寄せスリスリと甘えて)

俺:…俺がお前に弱いのは、お前が1番知ってるだろ。

僕:そうだね…君は、昔から変わんないもんねぇ。

俺:………分かった、いいよ、

僕:んー…?なにが、?

俺:…教えてやるよ、やり方って、やつ。

僕:っ…ん、(口付受け入れ)

俺:…してやっても、いい、けど。
(僕の肩口に顔を埋め)

僕:、?なあに??

俺:…教えたら。ソイツと付き合うわけ??

僕:…、付き合ったら。お祝い、してくれる?

俺:しねぇよ。今までだって、1度たりともしたことなんて無かっただろ。

僕:ふふっ。本当に好きだねぇ、僕のこと。

俺:ああ、好きだよ。

(トーンを落とした、静かな声で)
昔も今も。…俺は、お前しか好きになんねぇよ。

僕:…あはは。兄想いの弟で嬉しいなぁ。
ありがとねぇ。僕も、だぁいすき。(口付一つ)

俺:ああ。…とりあえず、ベットいくか。

僕:えー、もう?も少し余韻に浸らせてよぉ。

俺:うるせぇ、もう夜も遅いしやるなら早くやるぞ。…それに、色々と準備がいるんだよ。

僕:ふぅん?まぁ、よくわかんないけどー…
(きゅ、と俺の腕に抱き着き甘えた声で)

僕、初めてだからさ。その…優しくして、ね??

俺:ああ、分かってる。(耳許で囁くように)

…めいいっぱい、優しくしてやるよ。

僕:ふふっ。(クスクス、と笑い)
お手柔らかにおねがいしますね、センセ?

俺:はは、もちろんだよ。可愛い生徒クン??


俺(M):

…いいんだよ。今のお前は気づかなくても。

お前は、なぁんにも知らなくて、いいんだよ。

俺と僕 #1

俺と僕 #1

  • 小説
  • 掌編
  • 青年向け
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