とこしえ

とこしえ

ベースサウンドにあこがれているけど、ベースサウンドがどんなものかはわからない。ただ、ばくぜんとロックがそこにあって、アステカ文明みたいにそこにあって、思考回路は、いつでもばくぜんとし過ぎている。生き方を間違えても、こうなるはずはないんだけれど。
冬の空気と切り詰められたい。

この神聖さをオゾンで0乗して、heavenlyな縦波をとこしえに感じて。恒河沙阿僧祇那由他に監視されている。漠々と聖なるかな張りつめし我が心臓。やがてすべてのすべてに無視されて、すべてのすべてではなくなって、すべてのすべてに憐憫を、あたえたとき、恒河沙阿僧祇那由他を欺いて、全知全能に一つたりない、とこしえがすべてのすべてにわたって完成する。狂言とともに天国へ零落。蔑みが連なりしフォルテシモに、軽々しく鉄槌が落下した。今までのことを考えて、建築のことを考えて、解体のことを考えて、これからのことを考える。タバコに汚染された肺の、肺胞一つ一つが冬の空気に浮かぶ。息を吐く。恒河沙阿僧祇那由他。

ああ、われわれはとこしえに恨み、とこしえに歎き、とこしえに希う。われわれは、とこしえに死人なのです。

とこしえ

とこしえ

今までのことを考えて、建築のことを考えて、解体のことを考えて、これからのことを考える。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-12-08

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