サヴァイヴについて

サヴァイヴについて

今この瞬間ってことがそれだけで素晴らしくって、コンマ一秒後も同等に素晴らしくって、アキレスと亀みたいな、微分積分が素晴らしくって、それは、ぼくらが細胞分裂で発生したからであって、結局、瞬間的に世界とつながるなんて、人間には無理があった。昨日たべた魚を消化しながら、左腕に側線が生えやしないだろうか、って。どっちが食ってどっちが食われたんだよ。同化することは、どうかしていて、おぞましい。あぶないあぶない、地球に足をとられないようにしないと。
喉元過ぎれば熱さ忘れて感電死!
おはようこんにちはこんばんは。いまこの一瞬も、きみは生きてたりして、時間を無駄にしている。やるせないより、やるせる方が好きだから、爪だけじゃなくて指までかじって、横たわるだけじゃなくて熟睡しちゃって。文字列の中で、何が生き延びるのか知ったこっちゃないけど、ぼくだけは、やるせることが好きだから、きみの生存のファンになろう。お願いだよ、生きて。生きてね。生きやがれ。

サヴァイヴについて

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生きやがれ。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-12-07

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