あとづけ

つまり

きみの欠けた部分と僕の欠けた部分が

ピッタリと合わさってしまったら

その傷口が太陽にあたることはなくなる

お互いの傷はずっと湿ったままで

かさぶたになることも皮膚が再生されることもなく

ただずっと、傷口を合わせたまま二人で途方に暮れるしかないって

きみは言いたかったんだ

あとづけ

あとづけ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-12-01

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