粉塵爆発について

粉塵爆発について

こんな夜は、みんなが点になって、一等星を一等星たらしめる。どこかで終わりを見据えていたのです。人口密度を考えずに、コロナをやさしく受け入れましょう。
ぼくらのせいで粉塵爆発が起こったらどうしようとか考えてた。それはぼくらの責任になるのかが心配だった。あとどれくらいで人類は絶滅するの? 空が消えて、黒い宇宙が広がってる地球でみんなはみんな滅亡できるの? なんでさびしいって思ってるの? 漫然と考えてたら、漫然と拡散していくよ。元素レベルに分解されたら、いよいよ〇次元に近づいていくね。そして、どんどんどうだってよくなっていくよね。爆発して、あとに何かが残るか残らないかなんて計算したくもなくなるほどに、時間と空間が果てしない。きみと、邂逅した。
こんな夜を歌おう。こんな夜を笑おう。週末で、終末だから、いいじゃないの。みんなで点になろう。コロナをやさしく受け入れましょう。ベテルギウス、リゲル、プロキオン、カペラ、カストルとポルックスに、アルデバラン、ついでにすばる。シリウスが光って、そこから七年のあいだに。粉塵爆発を静かに待ちましょう。

粉塵爆発について

粉塵爆発について

きみと、邂逅した。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-11-27

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