笑われたって叫びつづけるから

こんな生き方つづけてたら、じきに死ぬかもな

それでもこの傷を失ったら僕は 二度と誰にも寄り添えなくなってしまう

それは、嫌なんだよな

それが嫌だから、僕は自分の傷口に執着してるのかもな

もう治そうと思えないってことは、きっとそういうことなんだよ

そんなだから僕は自分みたいな人間を見つけるのが病的に得意でね

傷だらけの癖に治す気もなくて放置してるのが遠目で見てもわかる

支離滅裂な言動の意図は、核心は

それは本当に、一部の人間にしかわからないよ

一部の人間にしかわからないということにこそ

救い救われる可能性があるように思える

僕は博愛主義でも楽観主義でもないけれど

見過ごせない人間だけは本当に見過ごせないんだ

僕は自分の命に執着してないから傷だらけになるこの生き方を選んだ

じきに死ぬだろう人間を前に僕が伝えたいことはひとつ

あんたはひとりじゃないって たったそれだけだ

笑われたって叫びつづけるから

笑われたって叫びつづけるから

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-11-26

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