子ども向け地獄
子ども向け地獄
土地勘が通用しなくなって、はじめてわかることだってある。車にはねられたらいやだけど、車の運転手だってわざわざぼくをはねたいとは思わないだろう。引力と、斥力を交互に放出しながら、塾帰りの夜道で発光していた。タンクローリーか何かにはねとばされてしまえば、って話の、続きを頂戴。
遠い異国のことを考えていれば時間は自然と過ぎていってくれる。放任主義みたくどこまでも∞に空間が空間で空間。自分がアンドロイドの電子頭脳を流れる電流になったんじゃないかと錯覚するくらいには浮遊している。三密をさけて、一人ぽっちで、人間的つながりにつながれているのかどうかすら怪しいくらいの換気。循環していけば、もう何も手元に戻ってこないよ。原子核の感情を歌うし、ごった煮みたいな数式が氾濫してるし、救済だってあるかどうかわからないよね。呼応の副詞と、返ってこないこと前提の返事が腹立たしい。世界中に蔓延して流行するぼく。明日は命のパンデミック。みなさん呼吸を自粛しましょう。
子ども向け地獄