詩人
わたしにはもう、詩しかないの。
わたしがわたしでいられる方法はもう、詩しかないの。
あなたに寄り添う方法も、詩しかないの。
だから、それが否定されたらもう、わたしはなにも言えない。
わたしは言いたいことも、本当は言いたくないことも、全部書いているから。
本当に全部、書いているから。
だから、一回だけでいいから、わたしのことを見て。
わたしがなにを叫んでいるのかを、その目でちゃんと見て。
わかるときが、絶対にやってくるから。
本当は、わすれたいことなんて一つもなかった。
わたしの、この熱を伴った痛みこそが真実だった。
わたしは、わたしはね。傷つきたくなかったの。
だから今まで先回りして、不純なやり方で傷ついていた。
でももう、そんなことをする必要もない。
だってわたしは、わたしが生きようが、死のうが、この詩がすべてなんだから。
だから、だから見ててよ。わたしは絶対に、あなたとわたしを救いにいく。
詩人