【超短編小説】源

六井 象

 最近、家の近くにある墓地に幽霊が出ない。よくよく調べてみたら、墓石のコンセントがみんな抜けていた。これでは幽霊が出ないのも仕方ない。きっと、子どものいたずらか野良猫の仕業だろう。墓石のコンセントをすべて差し直し、墓地を管理している寺の住職に注意しておいた。きちんと幽霊が出てくれないと、夜道を歩くのに張り合いがなくなるというものだ。

【超短編小説】源

【超短編小説】源

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-11-21

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