Herb tea

江ノ島

江ノ島


当時私が20代前半の頃、仕事の先輩で親しい人がいた。
彼はDという先輩で、当時30代半ばくらいだった。

彼は今思えば既婚者で、当時は何も考えずに接していた。
接するといっても、職場で休憩中によく話す程度。
それ以下でも、それ以上でもなかった。

ある日彼は、突然一緒に海へ行きたいと言い出した。
私は海へ行くのが初めてで、単純に楽しそうと思い
すぐにOKをした。

今思うと既婚者と2人きりで海へ行くのはNGだと思う。
だが、当時は何も考えずに2人きりで海へ行った。

私が住んでいる場所から、目的地の江ノ島までは
車でかなり距離があった。

運転は彼がしてくれて、ドライブ中話した言葉は
今は全然覚えてないが、その時は楽しかったと思う。

目的地に到着し、江ノ島を2人で観光した。
ふとした瞬間に、突然彼が手を繋いできた。
私はこの時、まだ彼が既婚者だと知らなかった。
だから私は素直に思うまま手を繋ぎ返した。

彼氏は以前にもいたが、江ノ島のような綺麗な
ムードのある場所で手を繋ぐのが初めてで、
ドキドキしたことを今でも覚えている。

たくさん観光をして、気がついたら辺りは
暗くなり始めていた。

海辺の側に座れる石段があり、2人でそこへ座った。
そうすると彼は、急に肩を抱き寄せてきた。

私はビックリして、彼の方を向くと、
「好きなんだ。付き合ってくれないかな?」と
真剣な眼差しで私に想いを告げてくれた。

私は少し迷ったが、素直に嬉しくてOKをした。

でも次の瞬間、

「俺、結婚してるんだ。でも好きなんだ!」

私は恋愛経験があまりなかったせいか、結婚していても
お互いが好きなら恋愛をして良いと思っていた。

今思えば、当時の私は相当馬鹿だったと思う。

その時の私は何も考えずにすぐOKをしていた。

彼は腕時計を見て、
「もうこんな時間か。・・・君を返したくない。」

こんなドラマでしか聞いたことのない言葉、
自分に言ってくれるなんて、凄く驚いた。

彼と私は、近くのホテルで甘い夜を過ごした。

その日は家まで送ってもらい、バイバイした。

江ノ島から始まった、してはいけない恋。

             To be continue...

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-11-21

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