叫んでいる

章子

怒っている
叫んでいる
もうやめてくれと
私の腕が訴えている
もう 限界と
こんな目に遭ういわれはないと

怒りを感じるたび
感情が動くたび
私は刃物を腕に当ててきた
両腕
時折足やら首やらにも

腕はもう
感情が動くたびに
ざわめくようになった

嫌だ嫌だと
だだをこねるように
腕は震えて波立つ

私は私に怒っている
された仕打ちに
怒っている

怒りを
解消しようとして
した事だのに
私は腕に怒られている

叫んでいる

叫んでいる

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-11-21

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted