独居

龍 佐秋

なーんもない部屋に、薄ら光っている水槽。
ふらふらふらふら泳ぐ金魚。
毒のフンをぶら下げている、楽しそう。
もうすぐ死ぬというのに、どうしてこうも楽しげなんだろう。
頭が先にやられたのかな、口をパクパクさせている。
でも、俺は何にも思わない。
どうせタダでもらったんだし、毒のフンじゃどうしようもない。
俺はただ、シチューグラタンにフォークを刺して、
「疲れたなあ」
とか思ってる。
今日も朝から働き詰め。
金魚がいなくなったって、小エビは別に影響ないし、水草はむしろ増えるだろうし、俺は何にも困らない。
あとは寝るので精一杯。
愛。

独居

独居

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-11-15

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