山と卵と後輩と新車とその他色々

マチミサキ

C県N山に来ております。

こちらは
山のくせに
紅葉の名所では無く
むしろ常緑樹ばかりという

いわば
この季節
穴場的なスポット

地元自治体としても

これはアカンで、

と考えたのか
紅葉は無いものの
その代わりに山ならではのレジャー施設が
とても整っている
かなり
過ごしやすい山となっております。

相当大きな森林公園みたいなもので。

今回はこちらへ
職場の後輩である【モッチ】
(※進化する26才♀)
との二人旅

そのモッチは
いま
山の産直ショップにて
蜂蜜やら味噌やらを
物色中なので

その時間を利用しての書き込み。

私は
こちらの名物でもある卵を
1パックと山レモンと表示されたものを購入。

この卵は
相当に美味しく
午後にはいつも無くなるので
手に入って良かった。

先ず
山に登る前に
これだけは
買っておきました。

その為に
保冷バッグも持ってきておいたので。

実際
味の解らぬ私でさえ
ハッキリと判る程に
味がちがう。

この空気と土地が
生み出した鶏が産み出した卵

今まで
色々な卵を食べましたが
今のところ間違いなく
こちらがダントツで一番美味しい。

その上に
いうほど高くもないので
お買い得です。

レモンも如何にも国産!
という
淡い色合いが気に入り即購入。

ところで
今回の

事の経緯は
モッチが私の真似っこをして
ジムニーを購入し
先月納車されたことに由来。

『マチさん、山へ連れてってくれません?』

私的ガチの山に連れて行くと
今後モッチがやる気を無くす
おそれが強いと感じた私は
こちらの山をチョイスしました。

彼女は港町育ち都会育ち
育ちが良さそな奴等はだいたいトモダチ

という
J大学卒のお嬢様なので
おそらく
私の考える山での過ごし方が
彼女の思い描くところとは
まるで違うはず。

だいたい
モッチが山が好きなんて
初めて聞きましたし。

なにしろ
こちらの登山道は
他の山々に比べて
圧倒的に水場とトイレが多い。

勾配も緩く道幅も広い

マイルドだぜ~

ですよ。

トイレは
山ガールという方々には
鬼門のひとつでもあるので
実に気の利いた設備だと
思われます。

経路にしても
下ろし立てジムニーがピッカピカなので
いきなり傷を付ける訳にもいかない。

今回
車道に関しては
砂利道どころか
すべて舗装路しか走っておりません。

と、なると
別にジムニーでなくても
と思いがちですが

とはいえ
やはりジムニーには
山がよく似合い
とても絵になる気がします。

途中から
運転を代わりましたが
この新型ジムニー
なかなか具合がよろしい。

乗り心地が良いですよね。

ああ、ちなみに
当然の如くオートマチックです。

ジムニーマニアにありがちな
ジムニーならマニュアルだろ!
みたいなこだわりは
私にはないので
これはこれで
なかなか良い。

私のより中も広い気がする。

山に到着後
最初の20分ほど面倒をみておりましたが
あっという間に電池切れのような挙動を
見せ始めたモッチをすぐ置き去りに。

なにか
虚ろな目でブツブツ言ってるので
何かと思ったら

一青窈さんの名曲ハナミズキを
うわ言のように口ずさんでいたのですね。

・・・

なにか
仕事でキツイ事でも
あったのですかね。

ドウゾ…イキナ…サ…イ…

みたいな所で

じゃ、申し訳ないけど!
と応え
ダッシュしました。


奴が1往復する間に3往復し

四周目で流石に
同行し

さらに私だけあと1往復してまいりました。

そう、
山の数kmを
例えば標識を見て
『ふーん、たかだか二kmだけ?』
とか思い
なめるとこうなります。

山道は勾配や状態にもよりますが
だいたい
最低でも
市街地で考える距離×4倍くらいには
みておくべき。

服装や靴
気構えにしてもね。

それがハイキングコースで
あっても、です。


とても気分が良かった!
いえ、置き去りにしてではなく
山道が、ですよ?

綺麗に整備された遊歩道は
とても走り易くて素晴らしい。

途中途中ですれ違う登山客のなか
走っているのは
最初から最後まで
私だけでしたが。

なんとなく気まずいものを感じ
マスクは予備を重ねて二重に
しておいたので許して下さい。

絶妙に剪定された木々から射し込む
木漏れ日が
苔むしたグリーンの道を照らすさまは
まるで
ステンドグラス越しの
教会の中のようでもある。

このグリーンが
緑一色の
リューイーソーではなくして
実に多種多様な緑なのですなぁ。

メタリックぽかったり
角度で氷の様に見えたり
はたまた
まったく真逆のパステルグリーン
まったく同じ緑色はひとつとしてない。



そして
この山には
いわゆる
ツリーハウスちっくな
コテージをも兼ね揃えた
バーベキュー広場があり

予備知識もなく
いきなり
見せられれば

あら?エルフ集落かしら?

的なファンタジー世界。

人工ではありますが
すぐ傍を流れる
考え抜かれた流れによる小川のせせらぎと
小さな滝もまた素晴らしい。

夏場には
よく
子供達がバシャバシャしております。

よく見れば
この小川を形成するコンクリみたいな素材も
すべて角が丸くなっていて
その気遣いがまたね。

深さもなければ
流れも天気に左右されない

なぜなら
水源も湧水ではなく
ポンプ汲み上げ水なのですなぁ。

モーターの電源を切れば
当然、水が止まり
簡単にお掃除も出来るという。

但し
『飲まないで下さい』
という
立札が少しだけ悲しい。

たぶん
飲んでも大丈夫だけど
生水ですから
念のためでしょうね。

ちなみに
こちらのツリーハウス

ドアが床にあるのですよ。

開けるのはともかく
閉めるのが大変だったりして。


この広場を
息も絶え絶えのモッチと覗いてみると
御家族連れで
大変に賑わっておりまして。

私達は
今回
日帰りなので
本日はこちらを利用する予定はなく
ただ
その様子を見ていただけですけど。


時間的にも丁度だったらしく

広場に設置されたBBQかまどの
あちこちで
もうもうと上がる昼餉の煙

『すっごく良いにおーい!お腹減ったぁ~』

涎を垂らす勢いで
羨ましげに見詰めるモッチ

ここで
大きな声が

『攻撃されるまで匂いがしなかった!!』

その大音量に
振り返ると
ちいさな
女の子ふたりが
肩を寄せあって
タブレットで動画を観ておりまして。

慣れぬ手つきで懸命に炭を起こし
肉や野菜を子供の思い出の為に、と
頑張って焼く
パパママも形無しですね。

私の連れなど
攻撃もされてないのに
ご馳走の匂いを過敏に察知しましたが。

なぜ
山の中でアニメなのか。

本当は来たくなかったのか。

色々
想像してしまいました。

『○△○●、水の呼吸!!##○%〒%』

いやいや
それより
深呼吸してごらん

気持ち良いよ

大自然の森林だよ

そう
少しだけ呟きながら

足を引き摺るモッチの手を取り
その場を後にしたのでした。

山と卵と後輩と新車とその他色々

あのあと
モッチが産直品を購入したビニール袋を
ごそごそし

『食べます?』

何かと思ったら
マカームワーン!?

嘘でしょ?
私も売り場に行ったけど
全然気付きませんでした。

日本で採れるとか
聞いたことないのですけど。

あれ
熱帯ならではのものでは?

いくら
温暖化が進んだとはいえ
しかも
この季節に?

しかも鞘つきの生。

もし
本当に国産なら
恐ろしい時代になったものです…。

あ、
結構
美味しかったです。

山と卵と後輩と新車とその他色々

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-11-15

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