あなたの傷つく顔が見たかった
あなたの傷つく顔が見たかった
平等に愛するなんて、出来るはずがない
そんなのは、誰も愛していないのと同じだ
誰も特別視していないのと同じだ
自分を欺いて逃げているのと、同じだ。
そう詰りに詰って、あなたの愛情を独占したかった
あなたにも、わたしのあなたへの愛情を気兼ねなく独占してほしかった
ただふたりきりになりたかった
あなたの息遣いを、生きていることを、近くで感じたかった
あなたの孤独に、寄り添いたかった
あなたにとってわすれられない、
致命的な存在になりたかった
もう、誰にも平等な笑顔なんて見たくなかった
わたしだけに見せてくれる顔が知りたかった
苦しかった。苦しめたかった。
だからずっと、
あなたの傷つく顔が見たかった。
あなたの傷つく顔が見たかった