夢の実

今日、夢の中で憧れの人が

何だか知らないけど凄く優しかった

まるで昔からの友達みたいに

私が摘んできた見たことのない実を

「これ好きなんだ」と言ってその人は食べていた

「きみは食べないの?」と聞かれて私は

古いからいらないと答えた

本当は古くなんてない

日々増していくその実の光沢が、私は怖かった

夢の実

夢の実

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-11-14

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