コロナ禍に/短歌集

目に見えぬ死をももたらす生き物に
英知を武器に立ち向かう人

放ちしは人に怒りし神々か
それとも自然の摂理の故か

一日の糧にも苦しむ人々に
追い打ちかける世の不条理さ

白き布 命を懸ける天使たち
疲労の日々をただ一心に

困憊に疲れ帰りしある人に
捧げて労らうささやかな糧

崇高な命を救う闘いを
言葉巧みに使うは政治家

あの君がまさかと思えど現実に
去りて悲しむ家族残して

家族 友 愛する人の命をば
奪いし見えぬウイルス憎し

老し母 会いたいけれど今の世で
我がうつせば悔いるのちの世

我が孫よ 神仏に願う他はなし
罹らぬことをただそれのみを

コロナ禍に/短歌集

コロナ禍に/短歌集

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-11-13

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