ブレード・オブ・ナイツ プロローグ

プロローグ 絶炎の炎の剣を操りし者

ある日、私はこの世のものとは思えないものに出会った。
それは恐怖を身に纏い、炎の剣を振るい、モンスターを倒す唯一の存在。
彼は名を……

どこにでもある普通の家庭に生まれ、普通の生活で育ち、普通の友達を持ち、遊ぶ、テストは普通、運動も普通、何もかもが普通の人生をどれほど悔やんだか。
変わりたかった。何か特別な力や容姿に憧れた。
だが、私は何も変わらなかった。何をしても変わらないことをいつの日からか人のせいにまでした。
だけど、今目の前の光景は今までとは180度逆のことだった。

一時間前――私はいつも通りの時間に終わった高校の帰り道、いつもとは違う道で家に向かっていた。
なぜその道を通ったかはわからない。もしかしたら意味もなくただただその道を通りたかっただけかもしれない。
そこで出会ったのはこの世界には存在しない怪物だった。
「なにこれ、だ、誰か、誰か助けてよぉ!」
私は恐怖心に駆られ叫んだ。逃げようとしたがなぜか来た道に入れない。
まるで壁みたいなものに阻まれているような感覚にまで陥る。
「こ、来ないで! 来ないでぇええええ!」
怪物は容赦なく私に近づく、よく見ると犬の体に頭が三つ、神話のケルベロスみたいなものだった。
怪物は私の体に顔を近づけに、匂いを嗅いでいるみたいだ。
「――――!!」
体が硬直して動かない。
このままじゃ食べられてしまう。
そんなことを考えるとさらに体は硬直し動けない。
誰か助けて。特別な力なんていらないから神様、助けて。
まさにその時だった。
目の前にいた怪物が私から引いたのだ。
理由はすぐにわかった。
「もういいぞ、ケル」
怪物の後ろから白と黒の服を着と人が現れたのだ。そして、その人がこの怪物をなだめたのだ。
怪物はその人物に懐いているみたいだ。
「あ、あなた何者なの?」
それが私と炎の剣を操る者の出会いであった。

ブレード・オブ・ナイツ プロローグ

ブレード・オブ・ナイツ プロローグ

プロローグだから、あくまでプロローグだからぁぁぁぁああああ!

  • 小説
  • 掌編
  • アクション
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-11-18

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